シングルファザーの子育て

2017/01/20

育児や子育ては母親の仕事だという考え方は、もう一昔の考えでしょう。そしてここ数年では、欧米の企業に習い男性の育児休暇を認める大手企業も出てきています。

しかし夫婦がそろっている家庭で育児に父親も関わるという感覚と、シングルファザー家庭では意味合いは大きく違うでしょう。

父親としての本来の役割は家族の大黒柱的な存在であって、子供の成長を見守ることは出来ても、母親のように寄り添い育てて行くものではないように感じます。

幼い子供や動物は、女性を好む傾向が本能的に存在すると科学的に証明されています。子育ては女性が向いているというのは、自然界の法則といえるかもしれません。

やはり男性は強くて大きい存在で、家庭を経済的に支える大黒柱なのです。そんな男性が一人で家庭を支えるシングルファザー子育てに注目してみましょう。

子供が幼子の場合

シングルファザーの子育てに躓きやすい点は、子供の年齢によっても違います。

幼ければ記憶認識はあまりなく、父子家庭であることへの認識はさほど問題にはなりませんが、幼子は母親の母乳に求めるものは、栄養だけではなく、精神を安定させる効果もあり、女性の柔らか胸に抱かれることによって安心感を覚えるそうです。

つまり、男性であることが、子育てには不向きとなってしまうことがあるのです。夜泣きした子供がなかなか泣き止まないや、いつまでもおむつが取れない等、精神的な部分の不安定さがでる可能性はあります。

そして幼子は手がかかります。父親一人で面倒を見て仕事を続けることは困難です。その場合は、可能であれば自分の実家を頼ることがベストな選択になることもあります。

またシングルファザーになったことで、今までの仕事を続けることができず転職を余儀なくされたケースも多く、子育は成長していくのに収入が激減するケースも多くあるのです。

小学生の場合

子供が一番大きな成長を見せるのが小学生の時期です。身体の成長と共に心の成長も著しく見えてくる時期なので、親の存在はとても大切といえるでしょう。

「授業参観に親が来てくれなかった。運動会の時に一人。教室で買ってきたパンを昼食に食べた。」など、親からすれば仕事をどうしても休めなかったそれだけのことが、一生子供の心を傷つける場合があります。

小学校1、2年では、集団行動という今までにないストレスを感じ、3、4年では一番学校でいじめが起こりやすい時期になってきます。5、6年になると男女共に自分の性別に見合った身体の変化がおこり始めます。

そんな時に一番必要となるのは親の存在です。

話を聞いてもらいたい時に、親が不在という現実は子供を孤立させていきます。また親がいても会話ができない「何かいってもきっと聞いてくれない」等、思わせてしまうとまた子供は心を閉ざしてしまいます

母親という女性になら開けた心も、父親という男性にはなかなか言い難いと感じるかもしれません。反抗期や思春期の子供を持つシングルファザーには特に、同じ環境を共有し合い、経験を聞き、相談できる相手が自分にも必要となってくるでしょう。

自分のご両親意外にも、同じシングルファザーの先輩に話せる環境を自ら作るようにしましょう。

現在では、シングルファザー支援のNPO団体などもあるので、シングルファザー自身が孤立しないことを心がけましょう。親の心の孤立は、すなわちわが子を孤立させることに繋がっていきます。

中学生以上の場合

中学生以上になってくると大きな問題は、母親といた時間が長かったことへの感情の問題ではないでしょうか。

これは小学生、中学年から芽生えていきますが、母親が家にいた記憶がある子供はそれがどんな理由にせよ、「母親に捨てられた」と自己否定につながる思考を持ちやすくなります。

しかし一方でこの年齢になれば一人の人間同士として父子が向き合い、これから生活していくことを理解し合うことも出来るはずです。

子供に家事を手伝ってもらい、子供の存在がなければ家族は成立しないという子供の存在価値を認識させることが必要です。『お父さんは、お前がいないとダメなんだ。
と言葉にして伝えていくことで、子供は父親と自分で家族としてやっていく思考回路に変換していけるはずです。

「古来より男性とは狩りをして家庭を養うもの。女性とは子を産み育て家を守るもの。」とされてきました。ゆえに、男性は子育てが苦手でも仕方がないのです。

男性は口下手な人も多く、プライドも高く、しかし女性よりメンタルが弱い面もあるでしょう。シングルファザーの家庭環境は難しいことが沢山あるのです。だからこそ本当のシングル(一人)になってはいけません。

子育てが解らない、仕事との両立が難しいと一人で悩まずに相談していける環境を自ら作っていきましょう。シングルファザーが一番陥りやすい点は、自分はできるのだ。自分の子供は大丈夫だと、自分にも子供にも無理をさせてしまうところです。

熱血教師のテレビドラマではありませんが、『人』という文字は支え合ってできています。本来ならば母と父、二人で作る親の存在を、大黒柱一本で支えるのは難しいことです。

一人で抱え込まないことが、シングルファザーにに子育てにとって一番大切なことではないでしょうか?







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