
【正社員】シングルマザーに正社員をおすすめする理由
2018/09/01
シングルマザーの方で、正社員になるべきか検討中の方も多いはず。
そこでシングルマザーの視点から、正社員になること、正社員で働くことのメリットとデメリットを考えていきたいと思います。
ちょっとその前に、シングルマザーという立場をいったんは忘れていただいて、「なぜ正社員になる必要があるのか?」を考えてみてください。
お金なのか、勤務条件なのか、やりがいなのか、いろいろ理由はあると思います。
そして今回、「正社員で働くことのメリットとデメリット」をしっかりと理解すれば、正社員になる必要性がよりクッキリわかるでしょう。
そしてシングルマザーであるという立場は、その上で考慮してみて下さい。
前置きはこれくらいにして、『シングルマザーに正社員はおすすめ』かどうかみていきましょう。
Contents
正社員になるメリット
何と言っても正社員のメリットは「給与面」です。
給与待遇
具体的には、ボーナスが加算されることによって年収がハネ上がる・・・これは正社員の圧倒的メリットといえますね。
シングルマザーの八割以上が年収300万未満とされ、その生活は苦しいのが現実です。
そして収入が低くなってしまう原因は、「シングルマザーが正社員に就いていない(就けない)」ことが考えられます。
ひとりで子育てや家事をしながら、正社員として働くことは並大抵のことではないので、仕方がない側面もありますが・・・。
逆にいえば、ボーナスのない企業の正社員はメリットの半分は失われています。社会保障だけあればいいわけではないというところも注意したいです。
また、今年さえ凌げば……といった場合は、ボーナスは基本的に翌年以降もらえるものなので、正社員になるメリットは少ないといえるでしょう。
昨今では、正社員という名前が乱用されるようになり、実質的にはほとんどパートと変わらない業務内容でも正社員として募集する企業をみるようになりました。
自分が正社員として、要望する条件(保障や待遇面など)は何なのかよく理解して、条件を満たしているのかをしっかり見極めることも大事でしょう。
子供を保育園に預けている・・・
お子様を何時までに連れてかえらなければいけない・・・
といった制約がなにかと多いシングルマザーの場合は、無理に正社員にならず契約社員という手もあります。
契約社員という選択肢
例えば契約社員なら、就業が18時までであれば大抵定時にはあがれます。
正社員でも18時に帰れる職場もあるでしょうけれど、他の人たちがまだ仕事している中、気まずそうに「お先に失礼します・・・」と帰るのは気不味さは感じずにはいられないでしょう。
しかし契約社員であれば、契約に基づいた定時に業務を終了させることに、負担を感じる必要はありません。
また契約社員といっても、社会保障はしっかりされていますので、ボーナスのない正社員くあらいに考えるといいかもしれません。
もちろん契約社員でもボーナスが支給される企業もありますので、契約社員という名前だけで待遇を決めつけてしまわないことも重要です。
正社員になるデメリット
では次に正社員で働くデメリットをみていきましょう。
時間の制約
正社員のデメリットは、時間の融通がききづらいことやブラック企業という言葉をよく耳にするようになりましたが、残業を無料で強いられたり(サービス残業)することが考えられます。
正社員の場合、パートや契約社員以上に、その会社の悪い部分の影響を受けてしまう可能性があります。
体力的な負担
シングルマザーの平均睡眠時間は、わずか5.8時間(「就業・社会参加調査2006」・JILPT)とされ、それは有配偶者女性とくらべても短く、時間的・体力的にも相当に大変であるといえます。
シングルマザーの多く正社員ではないにも関わらずこの睡眠時間なのですから、もし仕事の忙しい会社の正社員になってしまうと体力がもたない・・・という心配もあるかとは思います。
子育てとの両立
また正社員には責任が求められ、仕事第一であることが当然の前提とされます。
正社員を希望する場合、「朝、子供が突然熱をだしても来ることはできますか」と聞かれることが多いのも、日本の会社では責任というのがそのような理解のされ方をしているからです。
仮に給与面での待遇が良かったとしても、ひとりで子育てをしながら働くシングルマザーにとって決しておすすめできる仕事環境ではありません。
シングルマザーにおすすめの仕事探し
ではどうすればよいのか?
育児やシングルマザーに理解のある会社に狙って応募することです。
例えば「朝、子供が突然熱をだしても出社することはできますか?」と聞いてくるような古い考えの会社は回避して、子育てサポートを全面に打ち出しているような会社を選ぶとよいでしょう。
最近では仕事第一ではなく、ワークライフバランスを考慮した会社もたくさんあるので、そうしたら会社を探してみるのもいいでしょう。
求人媒体、ホームページでは、そうしたらワークライバランスに力を入れている会社の特集を組んでいることがあります。
今すぐに働くつもりがなくても、そうしたら会社は会社名だけでもメモしておいて、働くときにそのメモを参照して求人をだしていないか探してみるのもひとつの手でしょう。
面接の際もはっきりとシングルマザーなので残業はできないと伝えてしまうのも手です。
どうせできないものを無理にできるといってしまってもつらいだけですし、シングルマザーとわかっていながら残業させられる会社はやはり行くべきではありません。
要求ははっきりと伝えると、あっさり「それでもいいですよ」と言ってくれる会社もあります。
根気よくいろんな会社をまわってみて、何度も面接をするつもりで就職活動をするのもいいでしょう(少なくともシングルマザーにまったく配慮をしない会社で働くよりはずっといいです)。
また、一口にシングルマザーといってもご両親のサポートの有無によっても変わってきます。
たとえば、実家の近くの会社を狙ってみるということも考えてみてもいいかもしれません。
逆にそういったサポートは受けられないという場合は、サポート体制が充実している会社を選ぶといいでしょう。
他にも、その仕事を通して資格がとれる、特殊なスキル(専門業務)が身につくなどあると後々のキャリア形成で有利に働くかもしれません。
決して無理にならないよう、よく考えて正社員にすべきか、あるいは非正規でうまく時間を調整しながら働いていくのか決めるといいでしょう。
非正規の多くの仕事は、働いている時間の中で仕事が完結することが多いため、家に帰って仕事は考えなくてすむというのも大きいです。