
シングルマザーにおすすめする『美容師』
2019/01/17
今回シングルマザーの方におすすめする仕事は、『美容師』です。
でも美容師ってどんな仕事でしょうか?
漠然とは知っているけども・・・具体的な仕事内容は知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで美容師の求人、給与、待遇、将来性について深掘りしていきましょう。
美容師の仕事をお考えのシングルマザーの方、ぜひチェックして下さい。
美容師の求人状況は増加傾向
カリスマ美容師が活躍した10年ほど前をピークに美容師の数は減少傾向にあります。
しかし、美容室の数は増えており、現在では約23万店舗以上が存在しています。
さらに平成26年度は一日平均9,4店舗が新規開店という伸びを見せました。
このことからも、美容師免許の所持者にとって就職先がないということはなく、完全な売り手市場となっています。
しかし、店によっては採用倍率が高く、高い技術や豊富な経験が必要となります。とはいえ、業界全体で見ると求人が多いのは確かです。
特に、最近では即戦力となる中途採用を優先しているところが増え、新卒者にとっては狭き門となっているところもあります。
景気の回復があるものの、まだまだ小さな美容室では新人を育てるだけの余裕がないようです。
逆に業界経験者であれば、美容室で働くことは難しくないでしょう。
また、首都圏では単純にカットやカラーを行うだけでなく、多種多様なサービスを行うサロンが多いので、働き方も色々と選択肢があります。
美容師の仕事は機械化にするのが難しいため、いつの時代でも一定の需要がありますが、低価格化や人口減少による顧客の確保などの問題により、会社の企画力やブランドで経営に波があります。
高齢化社会を迎え、福祉の分野で美容師の需要が高まることが考えられていますが、そうした先のビジョンが明るい企業をしっかり選びましょう。
美容師の給与
美容師の平均年収は男性が約300万円、女性が約270万円で、全体では約280万円となっています。
一般的なサラリーマンの平均年収が約400万円と考えると決して高いとはいえません。特に、アシスタントとしての見習い期間は美容師の中でも給料が最も低くなります。
大都市圏での月給が16万円~18万円程度と安く、場合によっては表参道や青山などの一等地にある有名店でも、初任給の手取りが約10万円ということもあります。
アシスタントの月給は確かに安いのですが、あくまでもこれはスタートです。美容師は実力主義の要素が強いため、経験と技術、人気と職位により給与の向上を目指せます。
年代別の平均年収としては、20代で約210万円~260万円、30代で約290万円~約390万円、40代で約390万円~約500万円となっています。
アシスタントが終わり、スタイリストになったときの平均月収は約22万円です。
○20代:約210万円~260万円
○30代:約290万円~390万円
○40代:約390万円~500万円
一見、美容師は華やかに見える業界ですが、体力勝負のハードな仕事のため、若いうちに経験を積み、独立することも少なくありません。
基本的には立ち仕事で一日中お店に立つこともあります。また、アシスタント時代には、雑用で1日が終わってしまうので、美容師本来の仕事を覚える時間がなく、閉店後や帰宅後に技術をマスターするためにカットの練習をします。
自分でハサミなどを揃えることもあり、そうした出費も覚悟が必要です。逆にスタイリストとして人気が出ると、これもまた休憩が取れないほど忙しいこともあるので、しっかりと体調管理をしましょう。
スタイリストになれば個人の月の売り上げに対してインセンティブが付きますし、トップスタイリストになれば年収1000万円を超える人もいます。
ただし、ボーナスが支給される美容室はあまりないため、月給だけが頼りとなります。
スタイリストを経験して独立し、美容室を経営するオーナーの年収は当然スタイリストよりも高くなり、多店舗展開に成功しているオーナーの中には年収が2000万円を超える人もいます。
美容師の待遇、将来性
美容師の待遇は会社によりまちまちです。
大手企業が運営する店舗もあれば、個人経営の店舗まで色々あり、中には福利厚生の制度が整っていない美容室もあります。
福利厚生の面から見るとネガティブなイメージを抱いてしまいますが、実力次第で高収入が見込めるところがポイントです。
さらに独立も比較的早くできるので、アシスタントの段階を頑張ってスタイリストになれば収入も安定するでしょう。
ただし、独立の際には「管理美容師」の資格が必要となります。管理美容師とは、美容師法に定められていて、2人以上の美容師が従業する美容室には衛生管理のために1人以上の管理美容師を置かなければならない、というものです。
この資格は、3年以上の実務経験のある美容師が指定の講習を受けることで得ることが出来ます。
美容室に限ったことではありませんが、サービス業には日本独特の水準の高さがあります。活躍の場が国内であっても海外であっても、この高水準のサービスは武器となるでしょう。
全国的に美容室が多く、就職には困らないといっても、競争の激しい業界です。
新たな市場を開拓すべき時代になってきてますが、そのときに高水準なサービスが活かされています。
また、国内以外にも美容師の技術と経験は海外でも通用するものなので、まだまだ可能性のある業界です。
若いうちにしっかりと技術を習得し、独立を目指すことが高収入への道となります。
その後は、グローバルな視点を持ち、日本人独特の高水準なサービスを活かしていくことが重要になるでしょう。どんな時代においても臨機応変に対応できる能力が生き残りの鍵となります。