
シングルマザーにおすすめする『製造業』
2019/01/17
今回シングルマザーの方におすすめする仕事は、製造業です。
でも製造業ってどんな仕事でしょうか?
漠然とは知っているけども・・・という方も多いのではないでしょうか。
そこで製造業の求人、給与、待遇、将来性について深掘りしていきましょう。
製造業の仕事をお考えのシングルマザーの方、ぜひチェックして下さい。
製造業の求人状況は人手が不足
厚生労働省がハローワークにおける求人、求職、就職の状況をとりまとめて発表していますが、製造業の有効求人倍率は増加の傾向にあります。
「ものづくりの日本」というイメージがあるように、製造業は高度経済成長とともに成長を遂げてきました。家電や自動車など日本を代表する業種が多く、メーカーも全国に工場を所有しています。
近年では、グローバル化によって海外流出も進みましたが、就業者数を見てもまだまだ日本を支える業種であるのは間違いありません。
「ジャパン・クオリティ」を必要とする製造業があるためです。製造の一部をアウトソーシングとして海外で進めるにしても、最終的な組み立て、検査などは国内で行う場合も多くあります。
仕事がないといわれる一方で、製造業全体では人手が不足しているのが現状なのです。
理由としては、製造業に対する漠然としたイメージから、応募しにくいことが挙げられます。
製造業というと専門職というイメージや、拘束時間が長いというイメージがあるため、応募しづらいようです。「専門的な知識がないとダメ?」「力仕事なのでは?」「休日が少なそう」といった不安が先行しているのです。
また、根本に製造業が社会的地位の低い仕事だと誤解されている部分もあります。
そこで国が主導して製造業のイメージアップに取り組んでいます。
製造業における労働環境を整備するための「5S活動」といいますが、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(ルール)」からなり、生産性の向上と共に、製造業に対するイメージを改善するのが目的です。
まずは、社内の労働環境を良くしようというわけですね。
このように、製造業では根本からイメージを変えて求人を出すほど人材が不足しているというわけです。
5S活動にしても、人手が足りないから生産効率を上げるという意味にもなります。今では、工場での勤務も安全性・快適性が求められる時代なのです。
製造業の給与
製造業は、仕事の内容がきつい割には給与が安いというイメージがありました。
年代、企業によって年収は変わりますが、平均年収は200万円後半~400万円台となっています。
しかし、これはあくまで平均で、なかにはこの数字を超える企業も数多くあります。
機械製造業では、パチンコ・パチスロゲームメーカーや製造メーカー。
食料製造業では酒類・飲料メーカー。
鉄鋼製造業では造船・製鉄メーカーなどが比較的給与の高い業種となっています。
逆に縫製工場は海外にほぼ移転しているようなので、工場勤務で高収入ということなら、上記の他に自動車製造業、半導体・電子・電気機器製造業などがいいでしょう。
製造業は産業の基盤であることから、製造業の給与が異業種の給与を決めるともいわれています。そのため、給与は一般的といえますが、安定して仕事があるところが魅力です。
工場閉鎖やリストラなど暗い話も聞きますが、それは企業の体質に問題があり、ニーズが減ったわけではありません。
ちなみに大卒で製造業に就職した場合の平均年収は約300万円で、高卒だと約260万円というデータもあります。
転職の場合は、工学系や電気系を学んでいれば有利に転職できます。
この場合の平均年収は企業や年齢によりかなり差がありますが、いまだに年功序列の傾向がある製造業では、若いうちに転職してキャリアを積むのがいいと思います。
製造業の待遇、将来性
製造業は福利厚生の面で優遇されています。
企業の規模にもよりますが、町工場などでなければ、社宅や福利厚生が手厚いのが特徴と言えるでしょう。
自動車製造の期間工などでも、ベース給与が比較的高い上に諸手当もあり、衣食住にかかる費用が安いので、期間を絞って一気に稼ぐ人もいます。
ただし、工場勤務の場合は勤務地が遠方になる場合があるので、会社の寮や、正社員の場合は社宅に住むことが多くなります。いずれにせよ、求人のために福利厚生をしっかりしているのが製造業です。
将来性については、2020年の東京オリンピックへ向けて上向きといわれています。
どんな業種においても100%大丈夫だと断言できる業種はありません。人件費の安い海外メーカーに押されているのは事実ですが、業種によってはまだまだ負けていません。
開発費を増強したり、人材確保のための努力が生まれていて、就職・転職者への追い風となっています。
また、自動車製造業などは円安が進めば業績も上がり、求人も増えます。一見、製造業は将来が不安定なように思えますが、業種により差があるということです。
そこはじっかりと自分で情報収集をして、雇用形態や会社の特徴などと照らし合わせ、安定性のある仕事を選びましょう。
エンジニアが有利といえますが、未経験者でも働ける仕事は数多くあり、管理職ともなれば異業種よりも年収が大幅に増えることも夢ではありません。
関連資格を取得したり、キャリアを積むことでぐっと有利になるので製造業への就職を考えている人はぜひ参考にして下さい。