
シングルマザーの転職を定職にするには?
2018/09/01
離婚を決意し、とにかく早く職に就かなければと慌てて職探しをするといった大変な経験をされたことのあるシングルマザーも少なくはないでしょう。
そしてせっかく就職した先が、持続的に勤められる定職になるとは限りらず、想定した条件や環境と異なることも少なくはありません。
- 実際に働いてみると勤務体系が考えていたものと違った。
- 融通を利かせると入社したのに、定刻で帰ると嫌味を言われるなどの、正規雇用や契約社員の方。
- パート・アルバイト勤務だと、もっとシフトに入れると思っていたのに、シフトを削られて収入が少ない。
離婚という大問題を抱えている中、ようやく見つけた仕事や、シングルマザーとして奮闘している間に見つけた仕事は、「焦り」また「時間や日数の拘束」があるため、上手くいかないことが多いようです。
そんな苦労をされているシングルマザーが転職を定職に結び付けるには、どうすればいいのか考えてみましょう。
Contents
求人サイトを利用する
求人サイトのメリット
家で気軽に探せるのが転職求人サイトです。
シングルマザーの方には、パソコンやスマートホンがあればどこでも気軽に探すことができて、とても便利です。
シングルマザー専門をうたい文句にしているサイトも多く、求人数も多いため、求人の条件を容易に比較することができます。
また条件を細かく指定して検索もでき、サイトによっては、そのままネット上でエントリーができる手軽さも求人サイトのメリットと言えるでしょう。
求人サイトのデメリット
数が多いということは、本当に何がいいのか自己判断が難しくなるとも言えます。
またネット求人募集と、実際面接で聞く話が違うという体験話もよく聞きます。
失敗の少ない職選びは、どこに重点を置き、どこまで妥協するのかを明確に自分の中に持つことが大切です。
そういった方は、定職に巡り合える可能性も高いと言えるでしょう。
派遣社員という選択肢
仕事へのブランクがあったり、職種が明確になっていない場合は、いきなり正社員として就職活動するのではなく、まずは派遣会社に登録して、仕事を紹介してもらうのを一つの手です。
特に最近では派遣社員から正社員への登用も増えているため、働きながら職への適性を見極めて就職することも可能です。
また派遣の場合は、通常のパートと比較して時給がよい仕事が多いこともお薦めするポイントになります。
派遣会社によっては、スキルアップのための各種講座を開催していますので、自信のない方でもまずは派遣に登録して、スキルアップ講座を受講して自分磨きをすることも可能です。
ハローワークを利用する
ハローワークのメリット
ハローワークとは、仕事探しを支援する公的機関となり、公共職業安定所です。各自治体にあり、誰でも気軽にマンツーマンで就職の相談ができます。
最近では、シングルマザーの就職支援のために「マザーズハローワーク」が全国展開されています(地域によりない場所もあります)。また子供が遊べるチャイルドコーナーも完備され、子供を連れていても安心して仕事探しができます。
マザーズハローワークは子供がいらっしゃる女性を積極的に採用している企業の求人を紹介してくれる利点があります。シングルマザーになり、就職活動や転職を考えている方には、その進め方や仕事と子育てを両立するにあたって、役立つアドバイスをしてくれます。
ハローワークを活用することは、転職活動に悩んでいるシングルマザーにとって強い味方といえるでしょう。
ハローワークのデメリット
「マザーズハローワーク」は全ての自治体に完備されている物ではないので、住んでいる地域によっての格差は出てきます。
また勘違いされやすいのは、ハローワークが紹介する会社は、安全だという保障がされているわけではないのです。
ハローワークから紹介を受けて就職されたシングルマザーで、雇用主からの賃金未払いにより生活苦になり、ハローワークに抗議をしても、労働基準監督所へいってほしいと指示されたのみでした。
そして結局は、裁判所に相談しても、本社の住所に本人不在のため裁判を起こせないと説得を受け、賃金未払いのまま泣き寝入りした女性の話を聞いたことがあります。
これは、ハローワークに限ったことではありませんが、就職をして働いた分の給与が入るという、確証はご自分で雇用主をみて判断することが求められるという事です。
特にシングルマザーであれば、子供を養い生活するために働くわけです。賃金未払いとは、死活問題に発展しかねません。彼女は「ハローワークの紹介だから、大丈夫だと思っていた」と言っていました。しかしそうとは断言できないという事例としてご紹介しました。
シングルマザーの転職
離婚、子育て、人によっては引っ越し、そして転職。
人生の大きな波を連続で受け続けるシングルマザーたち。
今の職場は辛いけど、収入をなくすことはできない。子供にさみしい思いをさせているけど、次がみつからないから辞められない、こういった悩みをひとりで抱え込む人も多いかもしれません。
そんな時は、同じ逆境を味わってきた仲間や昔からの旧友などに、話を聞いてもらい気分転換することが必要です。なぜなら問題を抱えた時に、一度視点を外してみると、また違う視点できたりするものです。
職とは一度途切れると、なかなか戻るのが大変なことは、出産を経験しているシングルマザーならわかるでしょう。しかし現在は、ネット環境の普及から在宅ワークの幅も広がっています。
単発や期間限定のアルバイトも多くあります。一つの場所にこだわらず、転職を定職に結び付けるためには、転職を願う根本の問題に目を向ける事が必要かもしれません。
そして定職につけるか否かは、巡りあわせもあります。
狭い視野での就職活動ではなく、転職サイトやハローワークをうまく使い、また収入を途切れさせないように単発アルバイトなども視野に入れて、定職に巡り合える転職活動を頑張って欲しいと思います。