
シングルマザーにおすすめする『ペット販売士』
2019/01/17
今回シングルマザーにおすすめする資格として深掘りしていくのが『ペット販売士』です。
この『ペット販売士』という資格はご存知でしょうか?
犬や猫だけでなく、今ではいろいろな動物が家族の一員となってる世の中の流れの中、このペット販売士の需要は増加しています。
なぜならペットを新しい家族として迎えるときは、病気や性格などの心配を考えると、信頼できるペットショップで購入したいからです。
さらに、最近ではインターネットでペットを購入するという人も増えました。
ニーズの多様化により、近所では手に入らない種類の動物を探す場合などがそうです。そうなると、ますます信頼性が重要になります。
ペット販売士のニーズ
そこで強い味方となるのが『ペット販売士』の資格です。
ペット販売士は国家資格ではないので、販売するだけなら動物取扱責任者を配置すれば、ペット販売士の資格がなくても販売できます。
しかし、動物愛護法ではペットを販売するときには事前に説明をしたり、飼い方のアドバイスをする責任というものが販売者側にあります。
そこでつまづいていては、購入者も不安になりますし、当然いい加減な説明もできません。
そうしたことのないようにペット販売士の資格はニーズが高まっているのです。
ペット販売士の資格を取得
ペットに詳しいだけでなく、経営学や経理、ペットに関する法律など、ペット販売をビジネスとして包括した内容となっています。
例えば、ペットの健康管理や看護、さらには流通まで知識の幅を広げていて、ペット販売士の資格を取得することで全般的な動物の取り扱いができるようになります。
ペット販売士を目指すには、一般社団法人・日本ペット技能検定協会認定の「ペット販売士」の資格を取得しましょう。
ペット販売士の資格を取得するためにはスクールや通信講座でカリキュラムを修了し、試験に合格しなくてはいけません。
国家資格ではないので年齢などの資格制限はなく、スクールや通信講座で勉強することができます。
受験科目は、
○ペット経営学
○ペット社会学
○動物看護学
○犬種標準学
となっていて、看護学や犬種標準学があるところが特徴です。
さらに経営のノウハウを必要とするため、単純にペットが好きという気持ちだけでは合格は難しいでしょう。
ペットの販売をビジネスとして割り切り、その上で客とのコミュニケーションを円滑に行える能力が必要になります。
民間のペット関連資格としては難易度が高いことも、そうした「覚えることが多い」点が挙げられます。
もっとも、出題内容は、犬種の特徴や管理方法をメインとしていますが、選択問題なので、カリキュラムをしっかり覚えていれば大丈夫です。
勉強の内容ですが、
○ペット経営学:「店舗設計」「血統書について」「仕入れ子犬の健康チェック」「ネット通販事業について」など。
○ペット社会学:「犬と人間の関係性」「犬と社会の関係性」「ペットロスについて」「盲導犬について」「法規」など。
○動物看護学:「栄養管理」「健康について」「衛生」「医療について」など。
○犬種標準学:「犬種分類ごとの身体的特徴や性格、サイズや体重の違い」など。
となっています。
さらには「緊急時の対応」「しつけ方」「普段の接し方・育て方」に加えて、「ペットの老後の生活設計」なども学ばないといけません。
「ペットを販売するのに老後の生活設計まで?」と思うでしょうが、介護の問題も発生しますから、飼い主に安心して購入してもらうためには必要な知識なんです。
ペット販売士の資格を取るまでの費用
こうした知識はスクールで勉強できますが、動物関係の専門学校だと授業料は1年間で100~200万円ほど。
通信講座の場合は、15万円程度で勉強できます。
ペット販売士の試験の受験資格にはカリキュラムの修了というものがありますから、独学では取得できません。
費用は掛かりますが、実技なども覚えることが出来る専門学校か、費用を抑えた通信講座かのどちらかの道になるでしょう。
いずれにせよ、勉強そのものはみっちり出来ますから、合格率も高いものになっています。
また、通信講座の場合は自宅での受験が可能なので、働きながら取得する人も多いようです。
受験料はありませんが、合格後にライセンス交付料として12,000円がかかります。
また、より幅広くペット業界で活躍するために動物看護士やトリマーなどほかの資格を一緒に取得する人もいます。
ペット販売士の収入や将来性
ペット販売士の資格を取得したら、ペットビジネスのエキスパートとして働けるようになります。そのため、すでにペットショップで働いている人の他、これからペット業界に就職したいという人にも人気の資格です。
ペット販売士の給料は、他の動物業界の有資格者の平均水準とほぼ同じです。
約16万~18万円といったところですが、例えば大規模なペットショップの店長クラスなら月給30万円を超えることもあります。
また、ペット販売士にはアルバイトの求人が多いというのも特徴です。時給は約900円といったところですが、会社によっては資格手当てが付くこともあります。
就職やアルバイトを考えた場合は高い金額とはいえないでしょうが、就職や転職に困らない資格なのは確かです。
独立するためにも必要な知識も学べますし、ネットでの販売を考えるなら、自宅でも開業できます。
まずはペットショップやホームセンターなどに就職して経験を積み、やがて独立開業するパターンもあります。
直接顔を合わせて販売できない場合でも、購入者に安心感を与えるペット販売士の資格は大きな強みとなるでしょう。
民間のペット関連資格としては難易度が高いですが、資格取得後は選択の幅が広がるのがペット販売士です。
動物に携わる仕事がしたいというシングルマザーの方にぜひチャレンジして欲しい資格です。